その他の補強工事
壁・接合部・基礎の補強以外にも、下記のような補強工事があります。
1.屋根の軽量化
- 地盤が軟弱で不同沈下が生じているまたはその恐れがある場合や、1階だけではなく2階の評点も合わせて改善したい場合に効果的です。瓦から金属屋根やコロニアルに葺き替えることで、15~20%ほど評点がアップします。
- 断熱性が低下しますので、別途断熱材工事等が必要です。また小屋裏の換気が不足すると北面の野地板裏が結露しますので注意が必要です。
志木市 N邸
①瓦撤去 ②野地板施工
③防水シート施工 ④断熱材施工
⑤葺き替え完了 ⑥天井裏断熱材敷き込み
当社では、メーカーオプションの断熱材に加え、天井裏断熱材を敷き込みます。
当社では、換気棟を標準で施工します。
2.鉄骨補強
- 玄関側に車庫を併設している、また狭小間口で壁配置バランスが悪い建物で、既存壁の補強や壁の新設が不可能な場合に行います。
- 下記の事例は、車庫上の部屋を□10cmの鉄骨2本だけで支えているという不安定、かつ壁バランスの悪い状態を鉄骨ラーメンフレーム補強で解消しました。
志木市 N邸
①補強前 ②基礎根切り
③基礎配筋 ④基礎底盤
⑤基礎立ち上がり ⑥補強
当社では、構造計算に基づいて鉄骨材の寸法および基礎のボリュームを決定します。
3.小屋組補強
- オイルショック時代の建売住宅の中には、建築基準法で定められた火打ち梁がない建物があります。このような建物は水平剛性が不足しますので補強を行います。
①火打ち梁 ②羽子板ボルト代用金物
③釘留め羽子板をボルトで補強
4.床組補強
- 水平剛性を高めるために、2階和室の床を構造用合板で補強します。
①火打ち梁 ②構造用合板による剛床化
関連リンク
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