基礎補強工事
基礎補強には、下記のような方法があります。
1.エポキシ樹脂注入法
幅0.5mm以上の構造クラックに対して行う補修工事です。(老朽度の「基礎の亀裂」が改善されます。)
ひび割れが生じている基礎は、一体性を損ない耐震性を低下させます、また鉄筋コンクリート基礎の場合は、二酸化炭素が浸入してコンクリートの中性化現象で鉄筋を腐食させ基礎の強度を低下させますので、コンクリート用の接着剤で一体性を回復させます。
①補修前 ②化粧モルタル剥がし
③注入ドーム取付け ④エポキシ樹脂注入
⑤注入ドーム取外し ⑥化粧モルタル補修
当社では確実に施工するために、必ず化粧モルタルを剥がしてから施工します。
2.基礎補強板取付け
幅1.0mm以上のひび割れに対して行う補強工事です。
エポキシ樹脂注入で一体化を回復させ、さらにひび割れの再発を防止するために、床下から補強板を取付けます。
①補強前 ②補強後
表面から注入したエポキシ樹脂が裏面まで届いている様子が解ります。
3.基礎増し打ち補強
軟弱地盤上に施工された、無筋コンクリート基礎に対して行う補強工事です。(基礎形式が無筋コンクリートから鉄筋コンクリートにアップします。)
所沢市 K邸
①根切り ②既存基礎に差筋
③配筋 ④底盤打ち込み
⑤型枠 ⑥完成
4.カーボンファイバー(炭素繊維)による補強
- 3項の鉄筋コンクリート化と同じ目的で工事します。
- 直接建物を支える基礎を補強することができます。
- 鉄筋コンクリート化の1/2~2/3程度の金額で工事可能です。
- 国土交通大臣認定は取得していませんので、鉄筋コンクリート基礎とは認められません。
富士見市 Y邸
①化粧モルタル剥離、墨だし ②カッター入れ
③炭素繊維板挿入 ④エポキシ樹脂注入
⑤化粧モルタル仕上 ⑥障害物箇所は裏面から施工
5.炭素繊維シートによる補強「がんこおやじ」
- 3項の鉄筋コンクリート化と同じ目的で工事します。
- 直接建物を支える基礎を補強することができます。
- 鉄筋コンクリート化の1/2~2/3程度の金額で工事可能です。
- 国土交通大臣認定は取得していす。表面と裏面に施工すると鉄筋コンクリート基礎と認められます。
所沢市 Y邸
①化粧モルタル剥離 ②エポキシパテ塗布
③マトリックス樹脂/下塗り ④炭素繊維シート貼付
⑤マトリックス樹脂/上塗り ⑥化粧モルタル仕上げ
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