下屋補強
壁補強の効果を発揮させるためには欠かせない下屋補強。
おそらく一般の方は、この「下屋補強」という言葉を初めて聞くと思います。
インターネットで検索しても「下屋補強」の画像はほとんどヒットしませんので、もしかすると耐震補強工事を行っている事業者もあまり知らないのかもしれません。
下屋とは
下屋とは、2階建てでいう平屋部分。屋根のかかっている1階部分やバルコニーの1階部分をいいます。(右図-左の赤丸部分)
下屋補強をしていないと・・・
地震で強く揺れた場合に、下屋の剛性が低いと、右図-右下のように下屋部と母屋部は別々に揺れるため、接合部が破壊する危険性があります。
これは、下屋部の外壁面を合板等で補強しても期待した耐震性は得られていないということでもあります。
下屋補強方法
補強した下屋部外壁面の効果を発揮させるためには、左図のような補強が欠かせません。
下屋外壁面の胴差と母屋外壁直下の梁を構造用合板等で補強し水平構面剛性を高めて”下屋部と母屋部を一体化させる”、これが「下屋補強」である。
ここまでやって初めて、下屋外壁面の壁補強が活きてくるのである。
【手順】
1.既存壁撤去
2.受材施工 四方:45×45mmくぎ打ちN75@150 中通:45×90mmくぎ斜め打ちのうえ金物補強
3.構造用合板くぎ打ちN50@100
4.野縁組みのうえ石膏ボード張り
補強前 天井解体
受材取付 受材拡大
受材拡大 受材拡大
構造用合板張り 石膏ボード張り
関連リンク
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