「耐震(揺れに耐える)+制震(揺れを吸収する)」ハイブリット補強
東日本大震災では首都圏も広範囲で震度5強以上の揺れに見舞われました。
M9.0という世界観測史上でも4番目という巨大地震は、その後の余震活動も極めて活発で、M7以上の強い地震も立て続けに発生しました。
〝強い揺れ”〝繰り返す余震”から受けるダメージを最小限に抑える。それが次世代型地震対策「耐震+制震」のハイブリット補強です。
地震で固有振動数が低下(日経ホームビルダー2011.8号より抜粋)
上の図は、茨城県内の住宅20棟における震災前後の固有振動数の変化を表したもので、20棟のうち19棟で数値が低下した。(茨城県つくば市/インテグラルまとめ)
固有振動数の低下は、接合部の緩みなどによって建物剛性が低くなったことを意味する。
数値の大きく低下した住宅は、「外壁のひび割れ、基礎の破断など大きな被害を受けた」ものだけではなく、「外観や小屋裏も特に被害が認められない」ものもある。『目視だけでは、建物が受けたダメージを正確には把握できないことが分かった』(インテグラル代表柳澤泰男氏)
地震からのダメージを減らす「制震」とは
油圧ダンパーや減衰ゴムなどの制振装置で〝揺れを抑える”しくみ。 耐震に比べ建物の変形を20~50%低減することができ、繰り返しの揺れにも効果を発揮し続ける。 | 筋かいや合板で〝揺れに耐える”しくみ。震度6以上の強い揺れではダメージが残る。繰り返しの揺れで構造材接合部の釘や仕口が緩むと徐々に耐震性が低下する可能性がある。 | 地盤と基礎の間に積層ゴムやすべり装置などを入れて〝揺れを建物に伝えない”しくみ。 耐震に比べ建物の変形を最大90%低減することができるが、既存住宅には施工できない。 |
東海ゴム工業製制震ダンパー
数ある制震装置の中からトラスト・ホームが採用するのが、自動車用防振ゴムで国内トップシェアの東海ゴム工業製の制震ダンパーです。
当社が「東海ゴム工業製制震ダンパー」を採用する理由
- (財)建築防災協会の「技術評価」を取得しており公的に性能が評価された補強部材であり、自治体の助成制度にも使用可能である。
*建築防災協会の評価を取得していない補強部材は、どんなに効果をアピールしていても、各種助成制度を利用する公的な工事には使用できません。 - 制震効果の高い「筋かいタイプ」TRC-30W、開口部にも施工できる「仕口タイプ」TRC-10Sのバリエーションがある。 また「仕口タイプ」は1~4本毎に技術評価を取得しており、垂れ壁や腰壁に設置したり、既存筋交いの対角に設置したりと、補強のバリエーションが豊富である。
- 時刻歴応答解析が可能な専用プログラムソフトを自製しており、物件ごとに制震ダンパーを設置した場合の効果を確認することが可能である。
関連リンク
時刻歴応答解析
制震補強工事
耐震+制震 ハイブリット補強一覧へ戻る